2011年02月15日
& 春鹿寄席
2月5日
酒蔵見学の初日は午後3時半から第21回の春鹿寄席を開催。
レギュラーの笑福亭純瓶さん、ゲスト噺家は、笑福亭べ瓶さん、林家花丸さん、桂 福車さんと今回は4席4人の構成。
先ずは、笑福亭べ瓶さんの「いらちの愛宕参り」。
あわて者の主人公が自分の「いらち」を治す為に愛宕山へはお詣りする笑福亭一門が得意とする噺。
愛宕山へお参りするまでに行く道が判らず、自分の家の周りを回ったり、やっと辿り着いた愛宕山で、いらちを治してもらうよう賽銭を投げたものの、財布ごとという有様。それではと女房の作ってくれた弁当を食べようと風呂敷を開けてみると女房の腰巻きに枕。
怒り心頭で女房を怒鳴りに帰るも、それは隣の家というあわてぶり。最後は子供の背中を洗っているつもりが銭湯のタイルという、いらちが治らない噺でした。
純瓶さんはライフワークの奈良落語100選の新作のネタおろし。
昨夜、完成したというお噺は、「漆の幽霊」。
賭け事で借金だらけの主人公が夫婦で隣に住む六兵衛が貯めているお金を盗む算段をする噺。
町内で噂になっている幽霊話で怖がらせ、逃げ出した隙に取ろうというのだ。
その話というのは塗師の妻が若くして死んだけれど別れるのが、いやで身体中に漆を塗って一緒に暮らし始める。
そのうちにミシミシ、ヒタヒタと変な音やおかしな事が起こり始め、住んでいた塗師は逃げてしまう。噂は瞬く間に広がり、
町内の人が偉いお坊さんに頼んでお祓いをし、この家を焼き払ってしまうという昔ばなし。
ここまでは良かったが、後に建った六兵衛の借家がその現場で今も幽霊が出ているという。
家主がその家に乗り込むと幽霊が。お祓いを受けたのに、なぜ出るのかの問いに主(塗師)の帰りを待っておりますというオチ。
怪談話が得意な純瓶さんらしいお噺でした。
続いて林家花丸さん
枕の部分から今日のお題に結びつけるネタをしなやかな口調で語りながら、お客様を、ぐいぐい引きつけていく。
お噺は「あくびの稽古」。
迷惑な主人公が、兄貴分の友人を稽古に付き合わす。しかし、ちょっと稽古に行っては、放ったらかし。
踊りに始まり、三味線の稽古では糸のない方で引く始末。付き合いに懲りて居留守を使うが、今度は浄瑠璃だという。お師匠さんの太三味線を聞くだけも値打ちだと誘い方も上手になってきた主人公にまたまた付き合わされる。本を見ながら語ればいいものを見ないものだから忘れた部分を適当に語り、ショックを受けた師匠が教室を閉めてしまうほど呆れられる。
次は編み物教室。今までのお稽古ごとの中で一番向いているものの、何を編んでいるかと尋ねたら長い線路のカバー(笑)という具合。次は「あくびの稽古」。初級は新築された隣の家で入る風呂で月を見上げる時に出る「もらい湯のあくび」。
中級の上は「将棋のあくび」。あなたが打った一手で「もう詰んでいる」はずなのにまだ何とかなると考え込む相手棋士に対するじれったさを手ぬぐいをたばこ入れに、扇子をキセルに見立て将棋盤を七分三分に見ながらの描写が実に面白い。
その稽古をする様子を見て馬鹿馬鹿しく退屈に思った友人があくびをすると「お連れさんの方がご器用じゃ」という先生の一言でオチ。
後日、録音を聞いても笑いがこみ上げてくる噺でした。
トリは、桂 福車さん
お噺は『辞世の句』(遠山桜作)。辞世の句とは末期の床で詠んだものなど生涯最後の読む和歌や狂歌のこと。
大石内蔵助や清水寺の大西良慶の句を紹介する。、
先生から辞世の句を聞いたアホな主人公がいい加減に覚えた話を人に自慢げにする。様々な偉人の句に対してダジャレ、小ネタをおり混ぜた嘘の話を披露する噺。最後は西郷隆盛の辞世の句。ダジャレから野球の話になり、二死満塁でバッタ-ボックスに立つ西郷、キャッチャーは桂小五郎。誰が見てもファーボールというボール球を見送るも審判はストライクのコール。
オチはセーフ(政府)に執念を燃やしたいというオチでした。
2部は、お待ちかねの交流会。
搾ったばかりの純米吟醸のお酒とお燗酒。
東京からのお客様、噺家の皆様と。

大いに盛り上がり、その後も熱さめやらぬ数組は分かれて奈良の町に流れたのでした。
末筆ながら東京から3組、7名でお越し下さいました『お江戸春鹿会』の皆様、遠方より、ありがとうございましたm(_ _)m
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22:15
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2011年02月09日
酒蔵見学会
2月5日
2月全土、日曜日は酒蔵見学を開催。
5日は酒蔵見学会の初日。酒造りのビデオ→酒蔵案内→きき酒と約1時間余りの行程を約50名の皆様をご案内致しました。
お陰様で本年度も全日満席となりましたm(_ _)m
あと6日間、日本酒をそして春鹿を身近に感じて頂けるよう頑張ります。
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19:11
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2011年02月09日
立春
2月4日
旧暦の新年にあたるこの日は、日本名門酒会の恒例イベント『立春朝搾り』。
1月の報知新聞の関東版には「日本酒が世界一売れる日」とインパクトのあるキャッチコピーで紹介されるほど年々大きなイベントになってきている。
今年は全国38ヶ所の日本名門酒会加盟の酒蔵で実施され、大阪、奈良、和歌山を担当する春鹿は10年目の日を迎えた。
朝6時前、約100名の日本名門酒会加盟の酒屋さんや料飲店さんが春鹿に来蔵。
先ずは2班に分けて写真撮影
全員で短冊ラベル貼りの作業
お店の飾り付けにも工夫をされている酒屋さんは、気合いの入った、こんな半纏を作成。
昨年より500本多いお酒が手慣れた感じでドンドン箱詰めされていく。
終了する時間は変わらないのは、さすが関西人。
終了後、全員で朝食。今年はこんな感じ。
その後、大阪の今宮戎神社の宮司以下、神官の皆様にお越し頂き、参加者全員でお祓いを受け、出来たての純米吟醸新酒のご祈祷を受けました。
例年のようにフルーティーな香り、昨年よりやや辛口に感じるキレ味の良い後口は大好評。
「美味しかった、酒蔵の皆様全員にありがとう」とお電話を頂いたお客様も。
酒屋冥利に尽きる瞬間でした。
朝早くからお越し頂きました皆様お疲れ様でした。
38蔵の合計出荷量は17万本を超えたとか。
ますます大きなイベントに参加できる事を有り難く感じています。
末筆ながら奈良TV様と読売新聞奈良支局様が朝6時から取材、まことにありがとうございました。
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18:25
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2011年02月08日
フォーシーズンズ 女の子だけのお酒の会
1月29日
女性が日本酒をあまり呑んでいなかった10数年前に数社の蔵元と代表幹事の女性で立ち上げた「フォーシーズンズ~四季折々のお酒を女の子だけで楽しむ会~」。
2011年度初の会を春鹿の国内外の販売をしていただいております日本名門酒会本部・(株)岡永様の本社1Fにある会員制倶楽部「岡永倶楽部」で開催しました。
総勢36名 いつもは協力4蔵元が揃い踏みするところ、今回は1社が欠席で、出席予定の蔵元も急遽病欠となり、参加蔵元は高知の「司牡丹」さんと「春鹿」の今西。
幹事、蔵元の挨拶のあと、(株)岡永 飯田社長の挨拶と乾杯で会がスタートしました。
乾杯のお酒は急遽欠席となった若戎さんの「純米吟醸にごり酒 義左衛門」
合わせるお料理は真鯛のカルパッチョ・雲丹マスカルポーネ添え

鯛と若い戎様のめでたい組み合わせ。
2杯目は「若戎ソーダ」で割って新鮮な鯛と雲丹やマスカルポーネの旨みと良く合いました。
アサリ入りセイアグリー卵の茶碗蒸し生海苔がけ、柚子風味のきいた極上酒盗、平目の昆布〆、
手毬寿司、菜の花と桜海老の煮浸しに春鹿の旨口四段仕込み純米酒のお燗を合わせました。


大好評で燗のおかわり続出。あっという間に無くなってしまいました。
メジマグロの焼霜造りには「司牡丹 船中八策しぼりたて」。
超辛口・純米生原酒のフレッシュな味わいと本マグロの若魚であるメジマグロが抜群の相性でした。

金目鯛の煮付けは、お出汁がきいていてウマイの一言。
北海道 石狩の地豚 「望来豚」の塩焼き・大葉ソースには「春鹿 本醸造生原酒 新走り一番」。
パンチと旨味たっぷりな味わいのお酒をオンザロックで。豚の脂の旨味、甘みがグッとアップし、絶妙の組み合わせ。
鮭の酒粕汁には「司牡丹 本醸造樽酒」。
NHKの「ためしてガッテン」で紹介され、今話題の酒粕。トロッと、クリーミーな旨味とほのかな木の香りのするお酒が良く合いました。
長野県木曽御嶽で手造りされたクリームチーズとコクのあるカマンベールチーズには
「若戎 真秀・中汲み純米吟醸1年熟成」。

丸みのある、まったりした味わいのお酒はワインよりもとイイ組み合わせでした。
つるつるシコシコした五島うどんのあと、デザートには宮城の「一ノ蔵」さんの「ひめぜん」を使ったフロマージュムースとアイスクリーム」
倶楽部の村越店長のひらめきで、「春鹿・屠蘇酒」がけ。
桂皮(シナモン)の香りがこのアイスクリームと絶妙の相性に脱帽。新しい発見をさせて頂きました。
様々なところで開催させて頂くお酒の会ですが、今回の会は、日本酒、ワイン、お料理に精通された店長が仕切られただけあって、お料理とお酒の相性が抜群。レベルのかなり高い会となりました。
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10:44
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2011年02月03日
四神
昨年11月25日~12月6日 重要文化財 今西家書院にて開催致しました「水と炎の挑み」 備前焼 秋山墨朋先生・日本画 如月爽人先生の二人展。
その後、飾っておりました如月先生の作品は書院の貼り壁の大きさ、部屋の寸法に合わせて描かれました。
大きな神社に奉納されておられる作品、先生のご厚意で、そのまま今西家書院でお引き受けすることとなりました。
一年の内、時期を決めて展示させて頂きたいと思っております。
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17:09
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2011年02月03日
神楽坂から大門へ
1月20日
うおさん様を後にして、大門へ。 A6出口を出て30秒のところにある「瑞祥」様へ伺いました。

『お江戸春鹿会』のメンバーの方が春鹿のお酒を推薦して下さり、オンメニューして頂いたお店です。
お通し

サメ軟骨の梅肉みょうが和え

うにの西京味噌漬けとチーズの味噌漬け

おしんこ盛り合わせ

スルメ烏賊の肝ダレ添え

蟹と野菜の天ぷら

『純米超辛口』と『純米吟醸生酒しぼりばな』を呑みながら頂きました。
女将さんとお料理とお酒の相性の話をしている中、今年のしぼりたて『純米超辛口生原酒』の話題に興味を示され、
先日、新たな季節メニューに加わえて頂けました。
昨夜、お客様の感想をメールで伺うと・・・
「超辛口生原酒、すばらしいです。
私が1本自宅に持って帰ろうかと思いました。。。が、お客様優先にお出ししております。
お酒屋さんに取り置きしていただいていたものは、あっという間になくなりそうですし、もう終売が近いと言うことですから、明日、追加でお願いしておこうと思います。
こんなにすばらしいお酒を入れることが出来て、本当に感謝しております。
ありがとうございました。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします。」と返信がありました。(抜粋)
過分なご評価を頂き、有り難いと同時に「ほっ

こちらこそ、これからもお引き立てよろしくお願い申し上げますm(_ _)m
瑞祥 http://www.zuishojp.com/
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09:50
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2011年02月03日
神楽坂へ
1月20日
東京国際フォーラム「宝」の「初しぼりの会」の翌日、弊社会長の友人の方が主催される「春鹿の会」にお声をかけて頂き、神楽坂の「うおさん」様へ。

平素、『純米超辛口』がお世話になっているお店のご主人と奥様に今年の『純米超辛口しぼりたて生原酒』を持参。
席には既に約10名のお客様が待機され、テーブルには新酒の「純米吟醸しぼりばな」の720mlのボトルがずら~り8本くらい。
早速、開会。
うおさん様自慢の日替わりお通しのミニ3段重。酒呑みの心をいきなり掴みます。

うおさん様の名前の通り、魚屋さんをされていただけあって刺身は最高に美味い。

ここの名物 魚のすり身の天ぷら
楽しいお話しと美味しいお料理に、この人数で多いかなと思っていたお酒が、どんどん空になっていきました。
後ろ髪を引かれながら、この日は掛け持ちの為、退席(T_T)
春鹿の会を開催して頂きましたM谷様、まことにありがとうございました。
後日メールに国会で質問された大臣経験者の某有名議員の方に「しぼりばな」を直接届けて「春鹿」の宣伝して頂いた事、重ねて厚く御礼申し上げます。
これからも春鹿のお引き立てをどうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m。
このお酒は成田空港のANAラウンジで3月末近くまで提供されております。
うおさん様
http://gourmet.suntory.co.jp/shop/0332604165/index.html
ゆったりと美味しい酒肴とお酒が楽しめるお店です。
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08:57
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2011年02月02日
しぼりたての会
1月19日
有楽町の東京国際フォーラム「宝」で恒例9蔵合同の「初しぼりの会」を開催。
お申し込みが殺到し、80数名で満席のところ、「何とかならない?」と望まれるお客様の熱意で、メインフロア裏側の個室も使い、過去最高の98名様がご参加されました。

「西の関・活き活き搾り生酒」で乾杯。
数の子土佐漬け、芹とこごみの蕗味噌掛けに「春鹿・純米吟醸しぼりばな」。
鰆焼き霜造りに「大山・本醸造初しぼり」。
寒鰤照り焼きに「久寿玉・特別本醸造しぼりたて」。
新筍・菜花・早蕨に「開華・純米あらばしり」。
イベリコ豚ステーキに「白嶺・純米吟醸初しぼり」。
真鯛葛煮京芋唐揚げに「司牡丹・船中八策しぼりたて生原酒」。
今回のトリは「嘉美心・祈願縁起酒・梅の月・純米にごり」。
最後の最後まで盛り上がり、お客様は満面の笑顔。
日本酒に少し勢いが出る予感があった今年最初の「宝」の会となりました。
打ち上げの様子

Posted by 春鹿 at
16:58
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